2014年01月07日

Soredemo Machi ha Mawatteiru

それでも町は廻っている 石黒正数 
第12巻追加

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ほのぼのとしていてどこかシュールな下町商店街と嵐山歩鳥の日常。

石黒正数がどうやら気に入っているであろう
「鯨井センパイ」と並び立つキャラ、嵐山歩鳥を主人公とした
ギャグあり、人情あり、SFありのほんわかコメディ。
メイド喫茶が舞台でありながらメイドであることはさほど重要ではない。

途中からエピソードが時系列に沿っていないが
わざとそれに気付きやすい仕掛け(歩鳥の髪とか学年とか)を用意するなど
永遠に高校生で連載を続ける準備は万端だ。

いつまでも続いてほしい。

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posted by Gamma at 20:00| Comment(0) | 石黒正数

Hiscore Girl

ハイスコアガール 押切蓮介 
第05巻追加

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1991年、
ストリートファイターIIが登場し、対戦格闘ブームに火がつく頃
素行の悪いゲームキッズ:矢口ハルオは
クラスメイトのお嬢様:大野晶に惨敗する。

ゲーム雑誌編集者も顔負けの知識と腕前だけが取り柄のハルオと、
お嬢様ゆえの日々の鬱憤をゲームでしか晴らせない大野

出会い、接近、理解、そして別離れを通じて
ふたりは次第に普通の人間らしさを身につけていく・・・

なんて浮かれた話じゃなく、

今ではレトロゲームと言ってしまえる格ゲーの名作たちにまつわる
シリーズの変遷や仕様の変化、
バグや、それを利用した反則技、ハメ、ローカルルールなど
ありとあらゆる角度から攻めまくるネタの嵐に
「ニヤリ」としたり
「あーそうだった、そうだった」と遠い目をしたりしてただ楽しむ作品。


─だと思っていたんだが、
それは「ピコピコ少年」の話。

ラブコメをもあくまで押切テイストで押し切る(w 展開は
新境地開眼と見ていいのか。


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posted by Gamma at 00:03| Comment(0) | その他の作家

2013年12月23日

Kinou nani tabeta?

きのう何食べた? よしながふみ 
第06・07巻追加

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几帳面で料理上手な弁護士:筧史朗と
天然で欲のない美容師:矢吹賢二
2LDKで慎ましく同棲するゲイカップルの悲喜こもごも。

「大奥」でBL同人作家としては異例の出世を遂げたよしながふみの
やっぱりというか当然ゲイを題材にした日常漫画。

家計事情、交友関係、ストレス発散や相手のご機嫌取りなど
あらゆる生活スタイルが主に食生活から派生して展開され、
またそのレシピの緻密さから、
よしながの「食」に対するこだわりのようなものが感じられる。

マイノリティカップルの事情を当然話せない相手もいるが
ゲイに対して理解ある人が意外に多く登場し、
少女漫画やレディースコミックにあるような
ドロドロした人間関係や思い詰めすぎる悩みなどが
ほぼ出てこないため読みやすい。

メジャー誌掲載だけに
おそらくノンケ向きに描いてくれているのだと思う。

それだけに、
現実のすべてのゲイがこんな風に
日常生活をほのぼのと送れていると誤解しないようにしたい。

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posted by Gamma at 08:11| Comment(0) | その他の作家

O-OKU

大奥 よしながふみ
第10巻追加

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奇病の蔓延で男子が激減。
将軍職も女性が継承し大奥は女将軍ひとりのためのイケメンの花園に。

どれだけ予備知識をもって読んでも
世界観になじむまでには結構時間がかかる。
だいたい男女逆転とは言っても子を産むのは女のままだし
子種の価値が単純に男女逆では済まないのがややこしい。
そのあたりはよく考えられていると思うが
男性目線ではどう読んでも次回にワクワクできないのがツライところか。

ちなみに「大奥」の英語(ローマ字)表記はどう書くのが正しいのかわからん


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posted by Gamma at 08:01| Comment(0) | その他の作家

2013年12月02日

Umi no misaki

海の御先 文月晃 
第13巻追加

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母親の生まれ故郷、奥津島へとやってきた後藤凪
そこで出会った三人の少女は島の龍神信仰の巫女だった。
生前の母もまた、この島の巫女であり、
巫女から生まれた男児、凪は
この島で竜神の転生としての人生を送ることに。

島特有の時間、空気、人の和、自然、死生観
それら多くの学ぶもののなかで
運命に翻弄されながらも、
自らの意志で凪を愛するようになる少女たちとの生活がはじまる。


え〜と・・・
誰もが抱く感想だと思うけど、一応ゆっとく

これ何てエロゲ?


「藍より青し」の頃からそうだったけど
下着の描き込みへの情熱が、桂正和とは真逆のベクトルで異常

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posted by Gamma at 01:07| Comment(0) | その他の作家

2013年12月01日

MONKEY TURN

モンキーターン  河合克敏

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チームワークにこだわった「帯をギュッとね!」とは趣を変えて、
今作は個人競技「競艇」。

朗らかでいてストイック、おちゃらけてるけどド熱血なスタイルは
「帯をギュッとね!」と同じに、
大人向けジャンルだけに、今回は恋愛要素も盛り込んで
女好き主人公に三角関係なんてさせてみた。
しかし
恋愛感情、横恋慕、妄想や嫉妬の展開が24〜5才になっても
帯ギュの高校生たちとノリが同じでキャラたちがガキすぎる。

体育会系で女と無縁の青年時代を過ごした作者の
淡く儚くほの恥ずかしい「こんな青春をしたかった」願望が感じられ
読んでてムズムズする恋愛パートは無くてもよかったくらいだが
新しい試みだったと好意的に解釈できる範囲。
(前後の脈絡もなく萩原麻琴の乳首をなぜ描いたのかは今もって不明)

なぜだか絵が下手くそなことが多い競艇漫画の中
群を抜いて描画力に長けており
本作で競艇に興味を持った人や、競艇選手を目指した人多し。

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posted by Gamma at 17:24| Comment(0) | 河合克敏

Obi wo GYU ttone!

帯をギュッとね!  河合克敏

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新人漫画家は、デビュー作とか初連載とかに、
自身の経験とか趣味的題材を持ってくることが多い。
これは経験値の底上げとでも言うのか、
いろんな技術が拙い新人には、自身の経験や知識を
「説得力」として作品のクオリティに転化することが
良い作品を生み出す一つの方法だからであろう。

その成功例の一つが本作であり
一見して熱血スポ根ものでありながら、ライトな作風でギャグも多く
近代化したスポーツ柔道でありながら、柔よく剛を制すの精神を貫き
本格的な部分と外連味のあるドラマ的演出のバランスが絶妙。

当初、主人公:粉川巧が山嵐を偶然決めてしまった時点で
「あ〜やっちゃったな」と思いもしたが、その後は一度も登場せず、
例えば空気投げなどのミラクル達人技を使う天才とか
異次元的なキチガイ技を使う野生児とか、
そういう荒唐無稽さとは一切無縁で本当によかった。

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posted by Gamma at 16:45| Comment(0) | 河合克敏

2013年11月30日

FULLMETAL ALCHEMIST

鋼の錬金術師 荒川弘

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このほどめでたく連載終了したガンガンの稼ぎ頭
映画にゲームにまだしばらくは権利で商売できそうだ。

もとい。

鉄道は蒸気機関、車は木炭車、テレビもない文明水準でありながら
「錬金術」という学問と義肢技術が異常に発達した空想世界で
禁忌を犯した幼き錬金術師が、失った身体を取り戻す旅に出る。

凛々しく強い男達が、時折見せるやさしさ、弱さ、女々しさ
その反面、女性キャラがことごとく賢しく逞しいのは
女性作者ゆえなのか。いや、
農業従事と空手の修行という
過酷な経験を経た女性作者ゆえのメンタリズムと言えよう。

まあともかく、男前な女性キャラと弱さを持ち合わせた男性キャラの
なんとも可愛い側面に"腐"の方々が群がるのは十分理解できる。
そこに"あざとさ"を感じないのが本作の魅力だ。

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posted by Gamma at 17:02| Comment(0) | 荒川弘

2013年11月10日

Dance in the Vampire Bund

ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド 環望 
ダイブ イン ザ ヴァンパイアバンド第02巻追加
スレッジ・ハマーの追憶第01巻追加

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東京湾に建造された人工島は、ある日、
日本政府と密約をかわしたヴァンパイアの租界となった。

幼い容姿に漂う品格、ヴァンパイアの女王にして
漆黒の闇の支配者:ミナ・ツェペシュと
従僕として誓いを立てた人狼の少年:アキラの血の闘いと想いの物語。

ヴァンパイアや人狼の定義は割としっかりと作り込まれているものの
祖国ルーマニアがどうなったとか、
そもそもヴァンパイアは日常どのような生活を送っているのかとか
ヴァンパイアと人狼以外にも、種族としての「夜の眷属」が存在するかとか
世界観構築のうえで、はっきりさせてほしいことも多く、
「リアリティ」という意味で、いまひとつ絵空事の域を出ない。

タイトル通り、ほぼ租界およびその周辺でストーリーが進むため
世界観の拡がりが感じられないことも理由のひとつだろう。

まぁ、ツッコミどころは枚挙に暇がないが
所詮は空想の生き物の設定の綻びをあげつらっても仕方ない。
ただ、
ヴァンパイアの王の名前として安易に「ツェペシュ」を使うなら
ヴラドーにまで遡った設定は用意しておいて欲しいところだ。


何はともあれ、Gammaには、本作とローゼンメイデンの存在が
オタクどもの幼女好きマゾ傾向に拍車をかけたような気がしてならない。

そう言う意味での問題作だ。

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posted by Gamma at 10:00| Comment(0) | その他の作家

2013年11月08日

SEISHOKUKI

性食鬼 稲光伸二 
第04巻追加

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成績優秀で寡黙なクラス委員長
周囲から真面目だと思われている野川いずみは
自らの抑えられない異常な性欲に困惑していた。

ある日、学校でぬいぐるみの姿をした宇宙人と
巨乳バニーガール:うさ山の戦闘に巻き込まれ、
以後いずみはマイクロビキニを着て宇宙人と闘うハメになる。

着ぐるみ宇宙人の生態はもちろん
性欲がパワーの源とか、
戦闘時には衣服が溶けるとか、

エロを中心に練られた設定が
とにかくいちいちあざとすぎて、逆に清々しい。

こんなにバカバカしいお話しなのに
ストーリーはコミカルな展開が少なく、ほぼ大真面目。
エロを真っ向からぶつけてくる
ある意味、稀有なスタイルの作品である。

長く続く気がまったくしないのが
Gamma的には非常に残念。

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posted by Gamma at 18:41| Comment(0) | その他の作家

Deru toko demasho!

出るトコ出ましょ! 稲光伸二 

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父親の会社が倒産し父親は蒸発、お嬢様から一転
貧乏暮らしを余儀なくされた亀井静。

静はラクして大金を稼ぐ方法として
弁護士事務所の押しかけバイトとなり

法律の素人ならではの事件への視点、
無謀な行動力、楽天的な性格、極視点の正義感、
人柄のよさと口の悪さを発揮して
ときに事件を解決に導いたり、引っかき回したり。

稲光の描くイキイキとしたキャラクターは
設定がよく練り込まれており、
3年に亘る連載の間にも
絵柄や性格付けのブレが少なく(父親以外)
フィクション作家としてのスキルの高さを見せている。

ただ、キャラの名前は
多くが有名政治家を元ネタに付けられているので
今読むと少し笑えない名前もあったりする。

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posted by Gamma at 16:39| Comment(0) | その他の作家

CAT'S AI

キャッツハート(トランプ) 阿左維シン [原作]北条司 
第06巻追加

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美術品専門の怪盗キャッツアイが現れなくなってから2年
来生三姉妹の三女:愛を主人公とし、設定を大きく変更して、
80年代の人気コミック「CAT'S EYE」をリメイク

最初にぶっちゃけると、
本作には「キャッツハート(トランプ)アイ」を名乗る価値はない。

泪と瞳は、怪盗CAT'SEYEとしては完全に引退した立ち位置で
本作は神出鬼没の怪盗の物語ではなく
純粋だが精神的に未成熟な女子大生が、元怪盗の知識や技術を使い
人助けや刹那的な正義を執行するという切り口になっており
名作「キャッツハート(トランプ)アイ」の設定を引用する必然性はほとんどない。

旧作とのストーリー的な繋がりは意図的に絶たれており
瞳の病気のことはもちろん俊夫すら登場しない。

よって、旧作ファンに対するサービス的演出が皆無といってよく
中途半端な技術の絵も手伝って
旧作より優っていると感じるところが何ひとつ無いのが残念で
専任の脚本家がいるとは思えないお粗末な出来と言わざるを得ない。

コミックゼノン創刊にあたり、耳触りのいいタイトルが欲しかった
編集部の意向は容易に想像できるし、趣旨も理解できるが
もう少しよく練り込んでスタートして欲しかった。

ゼノンが、バンチの流れを汲む雑誌だとしたら
なおさら旧作のファンを無視してはいけないと思うから。

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posted by Gamma at 05:04| Comment(0) | 北条司

2013年10月16日

3gatsu no Lion

3月のライオン 羽海野チカ 
第09巻追加

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またも甘酸っぱい悩みを抱えた若者たちの青春かと思いきや、
孤独な高校生プロ棋士とはまた・・・

乾いた生活を甘んじて受け流してきた少年の人生に留まらず
努力で埋まらぬ才能の高い壁、持病がゆえに度々味わう苦渋
いじめに耐える幼い少女と、そこに助力できない無力感と

あぁ・・・どんどん重たい方へと話が沈んでいく。

"おねぃちゃん"とネコさんたちだけが一握の清涼剤です。


タイトルの「3月のライオン」とは、
「三月は獅子のようにやって来て、羊のように去っていく」という
イギリスのことわざから取られているらしい。

本作中ではタイトル戦の名称などがアレンジされており
現実では9月に終わる「竜王戦」にあたる「獅子王戦」は
決着が3月に決まることになっており、
タイトルに韻を踏ませているようである。

将棋のややワイド版とでもいうべき「中将棋」に
「獅子」という王将の動きを2回続けて打てる駒があるが
今のところ関係性はわからない。
羽海野が「中将棋」を知っていたかどうかもわからない。

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posted by Gamma at 08:08| Comment(0) | 羽海野チカ

2013年10月14日

Sorciere de gre, pucelle de force

純潔のマリア 石川雅之 
第03巻追加<完結>

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中世ヨーロッパ風のキリスト教社会で繰り広げられる、
聖母の名を持つ魔女の物語

こういう世界観のファンタジーとしては
ベルセルクがほぼ完成型として既にあるので
後発で人気を出すにはエロしかないとでも思ったか。
おかしな努力の跡が見て取れる。

魔女だの天使だのゴブリンだの
一見、それっぽい空想の世界かと思わせておいて
イングランドとフランスの風土、民族性、そして宗教についての描写が
いやに克明で妙に生々しい。

真面目と冗談の配分のせいかテンポが悪く
またその真面目モードが辛気くさいので、イマイチ良作とは言いにくい。

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posted by Gamma at 11:54| Comment(0) | 石川雅之

ISHIKAWA MASAYUKI

短編 石川雅之
リンク補修

もやしもん連載のおかげか
近頃は線がかなり洗練されてきたようだが
初期石川の描く絵はかなりクドい。

コマ割りや構図に特筆するものはないが一コマ一コマに表情をつけすぎ。
(しかもそれがワンパターン)
線が太い。それなのに描き込む。

だもんで、1話完結のショートなら読み応えがあるが
話が長くなると読んでてしんどい。
そんな短編たちです。

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週刊石川雅之
上記のごとく濃くて深くてクスリとするショート集

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カタリベ
何?このナウシカもどき

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人斬り龍馬
やはり絵が濃い。もっと繊細な線描ける人なのになぁ
この人は歴史上の人物とか描かない方がいい

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posted by Gamma at 10:16| Comment(0) | 石川雅之

2013年10月11日

KINNIKUMAN

キン肉マン ゆでたまご
第43巻追加

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ダメヒーローのギャグ漫画から一転、「超人」という設定を活かして
超人レスリング・超人オリンピックで人気が沸騰

アニメ人気に「キン消し」は社会現象と
押しも押されぬジャンプの人気漫画に成長した。

過去の設定を完全に忘れているとしか思えない
計画性ゼロのストーリー作りには定評(w があり

物理法則を無視した超人力学や、
何だかよく意味のわからない理屈の解説などが
受け入れられるとより楽しめるのは、もはや説明不要。

考えちゃダメです。感じてください。

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posted by Gamma at 21:44| Comment(0) | ゆでたまご

2013年10月10日

Doctor of Women's Prison

ムショ医 佐藤智美
第04・05巻追加 <完結>

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絵を見て一目で佐藤秀峰のアシ出身者だと断定したら
元)奥様だったでござる。

もちろん夫のアシだった時代もあるそうで
「ブラックジャックによろしく」の取材や執筆を手伝う中で
医療現場の特殊な例として興味を持ったのが
きっかけであろうことは想像に難くない。

若く未熟な医師である主人公が、裏付けのない情熱と正論で
医療現場の問題点や患者に接していくという点では
「ブラックジャックによろしく」に通じるものがある。
しかし
温和しそうな顔をしていても相対するのはみな受刑者なわけで、
普通に社会生活を営んでいる患者とは抱えている"闇"が
まったく異質であるという一番の問題点に
どれだけ心を砕くか、"常識・慣例"を打ち砕く情熱を如何に見せるか
という点においては、
いろんな意味で有名になりすぎた(元)夫の作品と
どうしても比較してしまい、結果見劣りするのは残念。

切り口は違えど同じカテゴリの作品であり
本作執筆中は、
元)夫とスタジオやヘルプスタッフをも共有していたそうなので
絵柄までが似通ってしまうのは言わずもがな。
読者が比較したくなる気持ちもご理解いただきたい。

元)夫の作風との差別化を図ろうと
ヘンに"いい話"や"あたたかい話"にしてしまわずに
患者の心や医療現場の「闇」の部分に
傷つきながらも真摯に向き合う描き方は好感が持てるが

同じカテゴリで、似たスタンス、似た絵柄でありながら
突出する部分がなければ、それは劣化版の烙印を免れない。

離婚を機に新たな境地を開眼することに期待する。
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posted by Gamma at 12:28| Comment(0) | その他の作家

2013年09月25日

HANA no zubora-meshi

花のズボラ飯 久住昌之×水沢悦子 
第02巻追加

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夫が単身赴任中で一戸建てに一人で暮らす花30歳

バイトこそしているものの、
服を脱ぎ散らかす、掃除しない、洗濯物をため込む
休日の昼間からソファーでごろ寝と、
その板に付いたズボラ生活ぶりは突き抜けているのだが

「食べる」ことへの欲求だけは人並み以上にあって
ひとたびスイッチが入ると
妄想とダジャレとダンス全開のズボラクッキンタイムに突入。
そしてその決して豪華ではないが、あり合わせの食材でつくった
"ごちそう"を食する花の至福感がハンパない。

「孤独のグルメ」で食へのこだわりを披露する久住昌之の原作らしく
これまた独りよがりでいながら十分な共感が得られる"食"への飽くなき追求ぶり
が魅力と言えなくもないが、
Gammaとしては"食"パートよりも、
コマの隅々まで描き込まれる、花の"ズボラ生活"パートが
ダメなベクトルに繊細すぎてたまらない。むしろツボ。

宝島社の「このマンガがすごい!2012」オンナ編第一位に選ばれた
ってのは、女性の大多数が共感している・・・という解釈で・・・いいのか?

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posted by Gamma at 15:12| Comment(0) | その他の作家

2013年09月10日

MEDAKA BOX 

めだかボックス 暁月あきら×西尾維新 
第21巻追加

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「化物語」の西尾維新原作ということで、鳴り物入りで始まった割には
よくあるジャンプのバトルマンガのひとつという印象以外に
特筆するところを感じない本作。

登場人物たちの名前に西尾らしい趣向が凝らされ覚えにくかったり
特殊能力や技も、いちいちゴタクが多くて
記憶するにも解釈するにも、断じてお子さま向けではない。

西尾維新に原作を書かせるのだから
編集部も当然、純粋な少年向けマンガを求めてはいないと思うが
内容は極めて普通のよくあるジャンプのバトル少年漫画なので
どうにも対象がちぐはぐな印象を禁じ得ない。

「頭の悪い"おりこうさん"」な作品に思える。

アニメ化されるということは、そこそこ人気作品なんだろう。
Gammaには理解できないが。

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posted by Gamma at 06:55| Comment(0) | 暁月あきら×西尾維新

2013年08月25日

Man or Woman -nicoichi-

ニコイチ 金田一蓮十郎 
リンク補修

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死に別れた恋人の子供を引き取り、
男でありながら母として育ててきた真琴

女性としての優しさや美しさ、母親としての愛情を追求し続けた結果
会社以外では、近所でも評判の美人ママで平生を過ごしてきた。

理解ある両親や弟にめぐまれ、擬似母子家庭を演じてきたが
愛息:崇にカミングアウトする日はいつ訪れるのか。

周囲に性別や身分を偽って展開される作品もいろいろ見てきたが
たいがいは、正体がばれる危機が何度も訪れ、
その都度ありえない勘違いや奇跡的な巡り合わせで窮地を脱し、
物語終盤までグダグダ秘密を引っ張ることが多いが

本作では、早い段階で恋愛対象の女性の理解を得ながら
自分も、相手も、そして少しばかりの周囲の人間も巻き込み
男性としての自分と女性としての自分、そして母親としての自分の狭間で
モヤモヤぐるぐる思い悩む様が
女性作家ならではの描写となって妙にリアル。

女性の自分と、男性の自分の脳内会議が
それぞれ立派に独立した個性になっており
独りで不毛な自分会議にならないのが実に上手いが
崇へのカミングアウト後はそれが無くなりちょっと残念。

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posted by Gamma at 03:14| Comment(0) | 金田一蓮十郎
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