2014年11月05日

GRA-ZENI

グラゼニ 森高夕次×アダチケイジ 
第14-16巻追加

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グラゼニとは「グラウンドには銭が埋まっている」という座右の銘

ドラフト最下位でファンにも球団にも過分な期待をされない
高卒8年目の中継ぎ投手、凡田夏之介

下手なケガをすると明日の保証がない厳しいプロアスリートの世界で
引退後の年収や来期のギャラを常に気にし
相手打者の年俸如何で強気のピッチングができたりするなど
"金"で人を判断してしまう業を抱えた、プロとはいえ平凡な男。

一般人からみればプロ選手というだけで"すごい"事なのだが
プロの世界にも「プロ」という枠においての
一流選手、平凡な選手、落ちこぼれが居るもので

自ら一流にはなり得ないと自覚している夏之介にとって
少しでも長く球界に留まり、少しでも高い年俸を稼ぐために
あらゆる下世話な"数字"が気になり、また付きまとう。

それが仕事であり日常である彼らには
そういう"数字"から見たライバル意識や友情こそ真実味があると
ナナメ下からの視点で球界を語る切り口が面白い。

アダチの決して上手くない絵が、作風に絶妙にマッチしており
いい効果を出していると言えるだろう。
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2014年10月26日

Biblia Koshodo no Jiken Techou

ビブリア古書堂の事件手帖 三上延×ナカノ 
第06巻追加(完結)

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若い身空で並はずれた古書の知識を持つ
篠川栞子が店主を務める古本屋「ビブリア古書堂」。

身内の問題を持ち込んだ、本を読めない青年
五浦大輔を狂言まわしに
古書にまつわる謎を栞子が解き明かすライトミステリー。

剛力彩芽主演で月9ドラマ化もされた
ミリオンセラーの人気小説をコミカライズした。

Gammaは、作画の「ナカノ」という漫画家はもちろん
原作小説の挿絵を描いている「越島はぐ」というイラストレーターも
まったく知らないのだが、

越島の、いかにもラノベ風のライトな画風でありながら繊細な絵が
ナカノの作画で活かされているとはお世辞にも言い難く、

掲載誌の存亡をかけたテコ入れコンテンツのひとつでありながら
このクオリティとは
こう言っちゃなんだが、マイナー誌の限界を見た感じがする。

ドラマが終わったら即打ち切り・・・とか危惧していたが
再開されて本当によかった。


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posted by Gamma at 09:00| Comment(0) | その他の作家

2014年10月25日

AOI HONO

アオイホノオ 島本和彦
第12巻追加

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漫画・アニメが大好きで、膨大な知識と的確な批評眼を持ち
裏付けのない自信と漫画家になる野望に満ちあふれた
芸大生:焔燃ホノオモユルのサクセス(?ストーリー

萌えやエロに偏向した現在とはまったくの異文化と言ってもいい
80年代の漫画業界・アニメ業界の様子やファンの生態を綴った
あくまでフィクション(ヤボな突っ込みは不要。


もはや携帯電話がなかった時代すら想像するのが難しい現在では
考えられない出来事や文化・文明形態がふんだんに出てくるがほぼ事実で
作者は「80年代ノスタルジー」と謳っているが

80年代は景気が右肩上がりのイケイケ経済の時代で
あまた大衆の娯楽がブームに乗って現れては消える中
浮かれることもなく、ひたすら仲間内でアニメ・漫画論を交わしていた青春は

「貧しくとも良い時代だった」と聴衆をも引き込む昔語りと言うよりは
酔っぱらったおっさんの独りよがりな昔話にきわめて近い。


Gammaはギリギリわかる世代なので懐かしいやら面白いやらだが
現代の若者にどう捉えられているのか、つとに疑問である。

更に掲載紙がヤンサン廃刊により、少年誌である「ゲッサン」に移籍
いったい誰得なのかよくわからない。
そういう意味でも
酔っぱらったおっさんの独りよがりな昔話に近いと言えるかもしれない。

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posted by Gamma at 05:55| Comment(0) | 島本和彦

2014年10月21日

MESHI BANA DEKA TACHIBANA

めしばな刑事タチバナ 坂戸佐兵衛×旅井とり 
第12巻追加

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ここに在るのは贅を極めたグルメではない。
身近な大衆店や市販フードにプライドとこだわりをかけた
誰もが知っている「庶民の食」追求の美学。

とは言っても昨今テレビなどでよく扱われる
全国チェーン店の裏側や商品開発のこだわりなどを
強くフィーチャーするのではなく、

ときには売り手に牙をむく反則的味わい方もアリの
あくまで消費者視点でのマクロでミクロな等身大の楽しみ方が
今日も読者の腹の虫を騒がせる。

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posted by Gamma at 13:48| Comment(0) | その他の作家

2014年10月19日

Destroy and Revolution

デストロイ×レボリューション 森恒二 
第06巻追加

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両親もいない、貧しい祖母とふたり暮らし
いじめられっ子で二留
何も持たず、卑屈に生きてきたマコトの中にある
歪んだ社会に一石を投じたいという衝動。

マコトの持つ不思議な能力の使い方を導いてくれるユウキと出会い
腐った社会構造をバラバラに破壊する「革命」が始まる。

肝心の能力は空想のものとして、
手の届くところから確実に着手し
人類社会とか政府とか明確に意志を伝える相手がいて
その反応を計算するなどの行動はある意味非常に現実的。

矮小な個人の考えや机上の空論だけで善悪を問うのではなく
宇宙の理に触れたかのような描写があるのも
フィクションの言い訳としては合格だ。


似たモチーフで現在連載中の鬼頭莫宏作品とは
どうやらまったくテーマ性やプロセスが異なってくるであろう点が
相乗的におもしろく実に興味深い。

毎週掲載されていないのが非常に残念だ。

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posted by Gamma at 12:29| Comment(0) | 森恒二

2014年10月15日

Nobunaga Concerto 

信長協奏曲 石井あゆみ
NEW

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ある日突然戦国時代へタイムスリップした高校生サブローは、
その日より織田信長の人生を歩むことになった。

現代高校生ならではの飄々とした不遜な言動が巻き起こす騒動が
ややウザいけど、面白い。

「うつけもの」としての特異なキャラクター
旧代の先入観にとらわれぬ機智に富んだ采配、治世、英断。

それらはすべて、大名、いやそもそも武士ですらない男の
時代の常識を伴わぬ行いが、歴史に残る信長を信長たらしめた。
という創作としての着眼点は、隆慶一郎の「影武者徳川家康」にも通じる部分がある。

Gammaはこういう歴史を独自の解釈で描く作品が好きだ。
同じ時代を同じ仕掛けで、別の角度から描く「信長のシェフ」も悪くない。

ただ「タイムスリップ」という、本作のカラクリの根幹をなすギミックについて、
まるで説明がないのが気になるといえば気になるが、
そこを詳細に解説することは、本作においてさして重要なことではないことも事実。
理由や原因は解明されないまま終わる可能性は極めて高い。


せっかくなので、
家臣や敵勢大名を、意味深な言動で振り回し勘違いさせるだけではなく
サブロー自身が成長し、
史実に記されない「何か」をきちんと成し遂げる展開を強く望みます。

あとは、誰もが気になるラストがどうなるのかだ。
明智光秀のひとり相撲で終わるのだけはカンベンな。

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posted by Gamma at 12:56| Comment(0) | その他の作家

2014年10月13日

kiseiju

寄生獣 岩明均

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人間の頭部に寄生し全身を乗っ取り、人間を捕食する謎の生命体。
人間社会に潜入した、何時、何処で起こるか分からない理不尽な"死"

一見シンプルなホラーのようでいて

完全な寄生に失敗した未知の生命体と、主人公:新一の
運命共同体としての判断・行動・決意は
猟奇殺人など理解不可能な凶悪犯罪を恐れなくてはならない
排他的な現代日本の社会を見事に揶揄しており

世界規模の災厄や軍事介入など、安易なSFストーリーとせず
物語が主人公の身辺のみで局地的に展開されたことで、逆に
種の存在意義や人間の価値など、大局的な視野から考えさせられ
読み進むにつれ物語にグイグイ引き込まれる。

ハリウッド映画化されるとか言っていたのはどうなったのか、
日本で実写映画とアニメ化決定!

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posted by Gamma at 03:34| Comment(0) | 岩明均

2014年10月10日

YOWAMUSHI PEDAL

弱虫ペダル 渡辺航 
第36巻追加

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アニメ・ゲームを愛し、友達は皆無
意見もはっきり言えないアキバ系メガネ男子:小野田坂道は
偶然の出会いから自転車の楽しみを知り、自転車競技部へ。

見た目も気持ちもインドア系100%の坂道だが
進まぬママチャリで秋葉原まで90kmの道のりを毎週通うなど
もともと「こう」と決めたらやり遂げる意志の強さを持っており
この作品にそういう意味での「弱虫」は存在しない。

そのため、あり得ないくらいのスピードで成長するが
そのチャンピオン漫画らしからぬ熱血ぶりは、読んでて清々しい。

団体戦が物語のメインになるためかチーム全員が仲良すぎ
の気もするが、主人公が身内にライバルを作る性格じゃないので
これはこれでいいのだろう。

仲間にも敵にも嫌なヤツがほとんど出てこないが
当初、ただの今泉のライバルくらいにしか考えられていなかったであろう
御堂筋が、最低最悪のキモキャラとして登場し
最高にいい味を出しているので、その調子で頑張ってほしい。

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posted by Gamma at 05:30| Comment(0) | 渡辺航

2014年10月09日

Higanjima

彼岸島 / 彼岸島 最後の47日間 松本光司 
第16巻追加

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吸血鬼が棲まう魔物の巣窟、絶海の孤島:彼岸島。
行方不明の兄:篤の消息を追って、数名の友人と共に彼岸島へ渡った宮本明は
生死をかけた吸血鬼との戦いの中で、
戦士として、また人間軍のリーダーとして成長していく。

「吸血鬼サバイバルホラー」と銘打たれているが、
吸血鬼に感染する条件や、彼岸島の風土設定などの練り込みが甘いのはわざとなのか
いいかげんな後付け設定と、ギャグとしか思えないご都合展開の嵐。
恐怖→絶望→決意→勝利(生還)のサイクルを延々繰り返す主人公:明の
メンタリズムのブレ幅の大きさ(武者震いの直後にいきなり命乞いをするような
そして何より"喜国雅彦"よりちょっと上手い程度の稚拙な画力と、
正面顔ばかりのワンパターンな構図のせいで、まったく怖くない。
あとハァハァ言い過ぎ。

唯一怖さを醸し出しているのが単行本の装丁だけという、
まさに「看板に偽りあり」とつけるに相応しい苦笑の一作。

なぜ映画化やゲーム化されるほどファンがついているのか
申し訳ないがGammaには、毛の先ほども理解できない。
さっさと終わればいい。

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posted by Gamma at 10:02| Comment(0) | その他の作家

The Class of Assassination

暗殺教室 松井優征 
第11巻追加

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1年後に地球を破壊するという
底知れない能力を持つ謎の生物「殺せんせー」が
ある日、
椚ヶ丘中学の落ちこぼれ隔離クラス3年E組に担任としてやってきた。

数々の変態能力に加え、マッハ20で移動する
極めてエリミネート困難なこの生物が毎日顔を合わせることになる
3-Eの生徒たちに、「殺せんせー」抹殺の指令が下された。

ギャグマンガの体を取ってはいるが、
生徒の学力を着実に伸ばす傍ら
日々の教育を通して個人の長所を伸ばしたり
性根の腐った生徒を更正させたりと
結果だけ見ればなかなか熱い教育マンガになっている。

「殺せんせー」の過去には止ん事無き事情がありそうで
3-Eの生徒を心身ともに救うのが目的のようだが

しかし、最終的にいい話に落ち着かせたいのなら
そもそも、中学生に教師を殺させるという発想が
道徳的に大いに問題アリだ。

要は、イロモノ設定を使った「GTO」だな。
そういえば「GTO」も原作では中学教師だったっけ。

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posted by Gamma at 08:57| Comment(0) | その他の作家

2014年09月28日

REAL

リアル 井上雄彦
第13巻追加

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車イスバスケチーム「タイガース」に在籍する戸川清春は
強くなりたい意識が強すぎてチームで上手く機能できない。

ナンパした少女を下半身不随にさせてしまい
罪の意識に苛まれる野宮朋美。

裏付けのない自尊心から下半身不随になった自分を受け入れられず
運命を呪う高橋久信。

三人三様、それぞれが、バスケを通してようやく向き合えた
それぞれの現実(REAL)。

この人はホントにバスケが好きなんだなぁと心底思わせる一作。

横に並べて見るとよく分かるのだが
描画の線一本一本が芸術の域に達しているとの呼び声高い「バガボンド」と
平行して連載されていながら、本作の描線は極めてシャープで硬く、軽い。

歴史上の実際にあった(とされる)伝説級の話や
そこに至る剣豪の紆余曲折の重みに比べると
いかに現代の若者の「現実」とは、ドライで薄っぺらくまた儚いものか
と間接的に感じるこの描き分けが、何とも切ない。

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posted by Gamma at 10:55| Comment(0) | 井上雄彦

2014年09月27日

GUYVER

強殖装甲ガイバー 高屋良樹
第31巻追加

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なんと1985年からまだ続いてるヒーローSF
生体兵器の描写は80年代当時なかなか斬新でコアなファン層を確立
数度に亘り映像化されるも、当の原作は
長期の休載や掲載紙の2度の廃刊(休刊?など不運もあって遅々として進まず
7:3詰め襟の主人公とか人類の起源に関わった異星人の設定とか
21世紀の今となっては、ほんのり古臭い感が否めない。

ギガンティックが更に巨大化して街を壊しながら怪獣と戦うとか
86年のアニメオリジナルで登場した女ガイバーが今頃登場するなど
物語が終焉に向かっている気がまったくしないので
開始当初から読んでる読者はいいかげん辟易しているんじゃないだろうか。


上記86年のOAV版の、ガイバーII殖装シーンには当時かなりお世話になったものだが
肝心の原作は、作者がエロ漫画出身のくせに女性キャラ自体があまりにも少なく
「ゼオライマーがエグすぎたのかなぁ」なんて邪推をしていたものだが、
さすがに30年近くも描いてると、トラウマも薄れてきたのか
後期に追加された女性キャラには、お色気カットがついてくる。

今さらガイバーにエロ求めてないので、はじめのスタンスで描いていいよ。センセー
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posted by Gamma at 05:41| Comment(0) | 高屋良樹

2014年09月23日

Let's go to the space, brother!

宇宙兄弟 小山宙哉 
第24巻追加

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日本人初の兄弟宇宙飛行士
早々に夢を叶えたプレッシャー知らずの弟ヒビト
後を追うことを最近まで考えもしなかった兄ムッタ

飄々と先へ進んでいく弟と、
追いつくために艱難辛苦にいちいちぶち当たる兄の描写ばかりで
もう少し兄弟の絆を強めに描いてくれるベタベタな方がGamma的には好みかも。

時代背景が未来に設定してある理由は
現在まだ実現していない設備や技術を使って物語を描きたいからなのか
ただ「ドーハの悲劇」の年生まれにしたかっただけなのか
車のデザイン以外、世界観があんまり未来的に見えないから後者かもしれない。

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posted by Gamma at 08:01| Comment(0) | 小山宙哉

2014年09月17日

Shirley

シャーリー 森薫
第02巻追加

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森薫もうひとつのメイドマンガ…というよりも
短編集とはいえ、こっちの方がメイドマンガとしては本道じゃないかと思う。
実際、エマより人気があるとかいう話も聞いたことがある。
まぁ「13歳の萌えメイド」って設定自体、反則みたいなもんだ。

なんか連載再開したというような話も聞いたんだが
続巻はいつかな?

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posted by Gamma at 20:21| Comment(0) | 森薫

2014年09月14日

EXOSKULL ZERO

エクゾスカル零 山口貴由 
第07巻まで追加

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21世紀の終末
進みすぎた文明の崩壊で人類のほとんどが死滅した世界
冷凍カプセルから目覚めた少年:葉隠覚悟は
意志を持つバイク:モートンヴォルフとともに外の世界へ出る

「これは地獄を旅する少年と鎧の物語」と銘打たれた
主人公:葉隠覚悟と、強化外骨格「零ゼロ」をはじめとする
「覚悟のススメ」からプロットや設定を引用し
他の別著とのつながりも示唆される、山口版「バイオレンスジャック」的作品。

「牙を持たぬ人」を救う覚悟の一族代々の目的は果たされるのか。

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posted by Gamma at 16:00| Comment(0) | 山口貴由

2014年09月10日

Kakugo no susume

覚悟のススメ 山口貴由 
リンク補修

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旧日本軍が生みだした最強の格闘術「零式防衛術」と
夥しい人体実験の果てに作られた犠牲者の英霊宿る強化外骨格「零ゼロ

核戦争と環境汚染によって荒廃した世界に
牙持たぬ弱き者を救う使命を科せられた葉隠覚悟は「零」をまとい
相違う「正義」をもち、人類抹殺を企む兄:散はららを討ち果たす決心をする。

ま、簡単に言うと「北斗の拳」を、よりサイバーに、より荒唐無稽にした感じ?

強化外骨格とか最強の格闘術とか零式鉄球とか
近未来フィクションとしての魅力的なギミックはよく練られていて楽しい。

ただ、キャラクターたちのテンションの高さにいちいち引き込まれて
つい見失いがちになるが
ふと冷静に見ると「これはひょっとしてギャグなのか?」と
思ってしまう展開も少なくない。

山口貴由作品は例外なくグロい為、読者を選ぶのは仕方ない。

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posted by Gamma at 09:04| Comment(0) | 山口貴由

SHIGURUI

シグルイ  山口貴由 [原作]南條範夫
リンク補修

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「素浪人月影兵庫」で有名な(? 南條範夫の
時代小説「駿河城御前試合」の一節を原作とした残酷無惨時代劇漫画。

実は絵柄とグロ表現が受け付けられず、ずっとスルーしてきたんだが
この度めでたく完結したので、意を決して通し読みすることにしたら
噂に違わぬ名作だった。

生まれの不遇と異常な信念をもつ二人の剣士の7年にわたる因縁の対決
不器用なまでに士の在り方を体現する藤木源之助と
野心家で天才、世事にも長ける伊良子清玄

他人を利用し虐げる清玄を徹底的に悪人に仕上げ、
反面、実直すぎる忠義がため孤立する源之助を
延々と不遇の主人公然と見せながら、
その実、清玄には虎眼流に復讐するもっともな理由があり
士のプライドを最期まで守り抜いたことをラストで明かす展開は秀逸。

作品冒頭と同じ対戦描写をラストでもう一度描き直しているが
冒頭は客観的な視点、ラストはふたりの主観的視点で描かれており
見比べてもまた面白いものがある。

ラストの清玄の無明逆流れの構えが、
冒頭の"それ"ほど奇怪に描かれていないという意見があるようだが
それこそ客観視点で見た異質さと、これまでの経緯あっての
主観の違いと言えるだろう。

それにしても
短編小説をここまで奥深く広げるとは「母をたずねて三千里」もびっくりだ。

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posted by Gamma at 06:08| Comment(0) | 山口貴由

Futari H

ふたりエッチ 克・亜樹 
第61巻追加しました

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読者とともに向上していく、
オクテな童貞と処女の新婚生活における
セックスHow to漫画

80年代のHotdogやスコラでよく特集された
童貞の妄想をかき立てるHow to企画

女性を如何にしてオトすかを常に熱く考えていた
その頃の男子と同じくらいの温度で
ありえない同人展開に思いを馳せる現代の若者へ向け

純情で嫉妬深く、巨乳で美人で自分にゾッコン、
さらに結婚まで処女だった妻との、充実したSEXライフを送る
スケベで早漏で、イケメンでもないのになぜかモテまくりの
ハーレム主人公によるセックススキル向上を紐解く
あざとさとご都合主義この上ない妄想漫画

ステップアップラブストーリーも結構だが
いつまで新婚やってるつもりか、いい加減イライラする。

そろそろ妊娠して、出産までのセックスレス対策だとか
出産後、分担して育児に取り組む夫婦の姿を描きながら
二人目をすすんで子作りする前向きな家庭作りなど

社会問題に切り込むくらいしてくれないと
ホントに価値のないカス漫画になりかねない、と思うくらい
近頃、ホントに中身がない。

エロ漫画に中身を求める方が間違っていると
言ってしまえばそれまでだが
前述したような諸問題に無関心な現代の若者に対して
何らかのアプローチができる可能性を持った作品だと
思うだけに勿体ない。

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posted by Gamma at 05:49| Comment(0) | 克・亜樹

2014年09月07日

HAKAIJU

ハカイジュウ 本田真吾 
第12・13巻追加(完結)

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ある日突然、東京立川を襲った謎の巨大地震。
気絶した鷹代陽が目を覚ますと、
そこは、異形の巨大生物が跋扈し、人間を蹂躙する
凄惨な地獄絵図と化していた。

事実の隠蔽を図る政府や自衛隊への不信は募り
一体、日本各地で何が起きているのか
謎は深まるばかりで、希望的情報がまるで与えられない展開は
パニック映画の絶望描写を下敷きにしているのだろうが

そのわりには、性格破綻者など
その後の展開が読めてしまうキャラも少なくなく
いい意味での"裏切り"が皆無といってもいいため
グロさばかりが目について
ちっともドキドキハラハラさせて貰えない点は大いに不満。

単行本の表紙だけが「怖さ満点」なのは彼岸島と同じ
という、何もかもすごく残念な作品。

13巻で「第一部完」となっているが・・・

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posted by Gamma at 06:04| Comment(0) | その他の作家

2014年09月05日

ONE PIECE 

ONE PIECE 尾田栄一郎 
第75巻追加

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映画はジブリを越える初動員、最新コミックスは空前の売れ行き
イベントは予約殺到と、その勢いはもはや留まるところを知らない
週刊少年ジャンプの押しも押されぬ看板マンガ。

消化不良ぎみだといまひとつの評判だった魚人島を抜け
新世界編に入るやいなや
新情報・超展開のオンパレードに興奮しきり。

まだまだ明らかになっていない謎や伏線を尾田が放置するはずもなく
物語の終焉まで果たしてあと何年かかるのか皆目見当もつかないが
それでも待つ気にさせてくれる
満足度・期待度ともにGammaの中で文句なくナンバーワン

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posted by Gamma at 05:37| Comment(0) | 尾田栄一郎
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