2014年10月13日

kiseiju

寄生獣 岩明均

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人間の頭部に寄生し全身を乗っ取り、人間を捕食する謎の生命体。
人間社会に潜入した、何時、何処で起こるか分からない理不尽な"死"

一見シンプルなホラーのようでいて

完全な寄生に失敗した未知の生命体と、主人公:新一の
運命共同体としての判断・行動・決意は
猟奇殺人など理解不可能な凶悪犯罪を恐れなくてはならない
排他的な現代日本の社会を見事に揶揄しており

世界規模の災厄や軍事介入など、安易なSFストーリーとせず
物語が主人公の身辺のみで局地的に展開されたことで、逆に
種の存在意義や人間の価値など、大局的な視野から考えさせられ
読み進むにつれ物語にグイグイ引き込まれる。

ハリウッド映画化されるとか言っていたのはどうなったのか、
日本で実写映画とアニメ化決定!

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posted by Gamma at 03:34| Comment(0) | 岩明均

2013年08月25日

HISTORIE

ヒストリエ 岩明均
第08巻追加

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アレクサンドロス大王に仕えた書記官エウメネスの
生涯を綴ることになるであろう一大創作叙事詩

史実の闇に隠れた部分を独自の解釈で
というのではなく、実在した人物の関係や役どころを大胆にアレンジし
ほぼオリジナルの創作となっている点が読みやすさの理由だろうか。

古代の地中海沿岸を舞台としながら超オリエンタルな無表情キャラや
動く前にまず考える展開はいかにも岩明らしく、

登場人物が偉大すぎることと、主人公の生涯にわたる長編
という点がおよそらしくないが

極地的展開で大きな世界を揶揄する作劇が得意そうな作者が
この物語を最後まで描ききれるのかいささか心配である。
実際のはなし休載がどんどん増えてる気がするし。

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posted by Gamma at 02:20| Comment(0) | 岩明均

2012年10月24日

TANABATA no KUNI

七夕の国 岩明均

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閉鎖的な山里に脈々と受け継がれた異能の力
何百年の間に代を重ね、都会に暮らす南丸洋二に発現した能力
そのルーツと宿命を辿りに物語は丸神の里へ

岩明のある意味"端正"ある意味"素朴"な絵柄は
「寄生獣」で無表情の恐怖を見事に表現した。

架空の能力をめぐって、ごく狭い世界で物語を展開する
寄生獣と同じ手法で淡々と進められるオカルトな話は
ハラハラするような盛り上がりも見せずに終焉までつづく。

この冷静さは何?

と笑ってしまうほど落ち着きすぎてて"燃え"がない。
それが岩明作品の特徴といえば、そうなのだが。

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posted by Gamma at 04:42| Comment(0) | 岩明均
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