2012年10月28日

SOUTEN no KEN

蒼天の拳 原哲夫 [監修:武論尊]

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北斗の文句は俺に言え

不朽の名作「北斗の拳」から60年ほど時代を遡り
舞台は上海
時は日本が半島・大陸への侵攻支配を進めていた頃
ケンシロウより2代前の北斗神拳伝承者:霞拳志郎の物語

少年時代に「北斗の拳」に興奮した世代へ向けて
コミックバンチの看板漫画としてはじまったため、
政治・歴史・軍事などややこしい舞台背景が設定され
単純なバトルものとしての爽快感やケレン味は今ひとつ
さらに肝心のストーリーの歩みが遅いことが珠に傷だ。

「北斗の拳」から一部の設定は引き継いでいるものの
世界観や流派の系譜に統一感がまるで無いのが残念。

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posted by Gamma at 05:47| Comment(0) | 原哲夫

The FIST of NORTHSTAR

北斗の拳 武論尊×原哲夫

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暴力が全てを支配する核戦争後の世紀末を舞台に
地上最強の暗殺拳:北斗神拳伝承者ケンシロウを中心に
男達の運命の闘いを描く、もはや説明不要の国民的ヒーロー漫画

ラオウと雌雄を決するまでが全てと言っていい。
そこから先の話はぶっちゃけ蛇足。
原作者:武論尊すらラオウが死んだ後の話はあまり記憶にないらしい

本作がTVアニメ化される際、死体の描写をどうするか
制作陣は相当頭を痛めた末、結果「シルエット」「黒い血」だけで
ゴールデンタイムに悪人共がバンバン死んでた。
今ではとても考えられないが、奇声を上げて痛快(?に死ぬ様は
ある種のエンターテインメントだったのだろうか。

1986年の最初の劇場版で、死体描写解禁が発表され
アニメ雑誌にも南斗水鳥拳のスライス死体などが克明に掲載されたが
実際に劇場で見たらボカシが入ってて萎えた覚えがある。映画の出来にも萎えたけどな
そういう時代だった。

冒頭の「199X年─」のト書き(ナレーションが
一部のパチスロ機などでは「200X年」に変更されていたらしい。
「200X年」ももう過ぎてるし、漫画の中の時間に文句を言っても仕方ないが
北斗の拳はやはり「199X年─」で始まらないと格好が付かないと思うのである。
そうしないと「蒼天の拳」とも時間が合わなくなるしね。

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posted by Gamma at 04:28| Comment(0) | 原哲夫

Hana no KEIJI

花の慶次 雲のかなたに 原哲夫 [原作]隆慶一郎

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戦国時代の謎多き武辺者:前田慶次郎利益の奔放闊達な生涯を
ドラマチックに華々しく描いた、隆慶一郎の「一夢庵風流記」を
少年漫画らしく大胆にアレンジした快作。

史実を表す資料が非常に少ないため、
口伝された数々の伝説よりも、むしろ本作こそが
前田慶次の名や人となりを知らせることに大きく貢献しており

そのため誤解や曲解を産み出す元ともなっているが
世に数多ある歴史フィクションにおける織田信長や聖徳太子に比べたら
まだまだ可愛いものである。しょせん真実を知る術はないのだから。

史実にない沖縄に渡って以降の話は
「北斗の拳」チックになってしまって少し残念。続きを読む
posted by Gamma at 03:33| Comment(0) | 原哲夫

Dummy TOKUGAWA IEYASU

影武者徳川家康 原哲夫 [原作] 隆慶一郎

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徳川家康は関ヶ原の合戦で暗殺されており、
そこから先、家康とされている人物はすべて影武者だった。という
のっけから突拍子もないことを前提にして展開される歴史フィクション。

歴史に残る家康の英断や治世は、地民ならではの感性で為され
腑に落ちない点は影武者であることの迷いが起こさせた・・・と
家康にまつわるエピソードは良いものも悪いものも
実に都合よく主人公:二郎三郎を引き立たせるよう働いており

現実に残る肖像画よりスマートに描かれたキャラクターが
これまた実に男前で格好いい。

たとえば「ナムジ」とか、史実を強引に解釈した歴史物語は
Gammaの好物なので(ナムジは「史実」じゃないけど)期待していたのだが、
少年ジャンプ読者にはいささか難解に過ぎたようだ。
残念ながらいいところで打ち切りに。

Gammaとしては、「SAKON」なんか描くくらいなら
月ジャンで続けてくれればいいのに・・・と思ったが
要するに作者のテンションも下がったということだったんだろう。

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posted by Gamma at 02:23| Comment(0) | 原哲夫

SAKON

SAKON 左近 -戦国風雲録- 原哲夫 [原作] 隆慶一郎

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石田三成の家臣、関ヶ原で討ち死にしたはずの島左近を主人公とした
影武者徳川家康からのスピンオフ作品。

「影武者〜」執筆中に島左近をいたく気に入った原哲夫が
前田慶次のような豪快で男気と生命力に溢れる美男子に描き
その"人物"に惹かれて、第二部主人公に抜擢したはずなのに
およそ主人公然としているのは、
実はその家臣のスーパー忍者(w"甲斐の六郎"だったりする。

原は作品の趣が別の方向へ向きそうだと隆慶一郎に墓前で詫びたそうだが
もっともだ。謝った方がいいとGammaも思う。
北斗の拳を思わせる奇術合戦の様相は山田風太郎か白戸三平かという趣である。

ちなみに、主人公から「重要な脇役」に降格した徳川家康の意匠は
第一部のスッキリした男前とは異なり、
下卑た話し方や笑い方をする骨太なオヤジに描かれ、
見た目も肥満体に描き直されている。

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posted by Gamma at 01:55| Comment(0) | 原哲夫
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