2012年11月04日

GIRA GIRA

ギラギラ 土田世紀 [原作] 滝直毅

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元・六本木のホスト王が夜の街に帰ってきた。

欲望渦巻く水商売の世界で、
プライドをもって本物の癒しを提供するホスト公平。

連載時期から考えると、
公平がホスト王だったのはバブル最盛期〜崩壊直後のハズで
バブル以前ならともかく、
その頃に真心サービスのホストが人気絶頂だったというのは甚だ信じがたい。

過去を知っている人からは「衰えていないようだ」などと言われるが
眼力やセンス、求心力などの素質のことを言っているのであって
愛すべき家族との10年間の生活を経て
31歳ならではホストスタイルを確立したと考えたい。

昨今の軽薄な若者のライフスタイルに一石を投じる
ある意味、実に硬派な「男」の魂の手本とできる作品に仕上がっており
原作付とはいえ、土田作品独特の"男の道"がここに描かれている。


余談だが
刹那的な快楽を求める無目的な若者に訴えかける本作だが
テレ朝とホリプロ主導で作られたドラマ版は
世に余っているイケメン俳優モドキを多数画面に映すだけで
何も心に伝わってこない安っぽさ極まりない出来で、
結果視聴率も低迷し8話で打ち切り。
佐々木蔵之介と石橋凌を除くと、ひとりもギラギラしていないという
原作ファンもイケメンマニアも制作局も誰も得をしない駄作だった。

ついでにあくまでGamma個人の意見だが、
佐々木蔵之介は主役ではなく脇役を演じる方が光ると思う。

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posted by Gamma at 06:38| Comment(0) | 土田世紀

HENSHU-OH

編集王 土田世紀

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漫画編集の裏側をある意味写実的に描いた劇画作品。
土田世紀独特のなんとも泥臭い画風がインパクト絶大で
素材がマイナーすぎた、前作「俺節」よりも
モチーフが明るい分だけ受け入れられた。

同じスピリッツで漫画家の裏側をギャグ劇画として描いた
「サルまん」がすぐ直前に連載されていたため、尚のこと
バブル後の出版業界の現実をリアルに感じられたが

内容は実際の編集部の問題点をことさらに誇張して
ハッスル主人公の浪花節が、相手を感化し問題が解決する
という、王道の人情劇であった。

青年誌に「パンモロ」「チチモロ」を描きたがらない作家とか
半日で10ページ仕上げる作家とか
バーコードの存在をうっかり忘れる出版社社長とか
ドラマ優先で、通常ありえない演出に、今読むとちと萎える。

時代も違うし、青年誌と少年誌の違いもあるが
バクマン。のジャンプ編集長の人柄が、逆に嘘っぽく見えるくらい
疎井編集長の、見本のような"いやらしさ"がGOOD。

彼には最後までゲスのままでいて欲しかった。

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posted by Gamma at 05:30| Comment(0) | 土田世紀
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