2012年10月18日

Ashita no Joe

あしたのジョー 高森朝雄×ちばてつや 

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ドヤ街に流れついた孤児、
腕っぷしだけをたよりに生きてきた矢吹丈は
拳闘バカの丹下団平と出会い、
ライバル:力石徹に勝つためにボクシングにのめり込む。

説明不要の少年ボクシング漫画のテンプレ。

戦後復興からまだ立ち直らない日本において
庶民の娯楽のひとつだったボクシング中継

貧民街・孤児からの躍進出世・スターダムという
夢の舞台へ登りつめても丈の渇きは癒えることなく

次第に生死をかけた闘いにのみ、自らの輝きを見出すようになっていく。

死地をくぐり抜けての勝利にのみ命の昇華を噛みしめる
消して救われない闘う男の、あしたはどっちだ。

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posted by Gamma at 05:43| Comment(0) | 梶原一騎(原作)

KARATE BAKA ICHIDAI

空手バカ一代  梶原一騎×つのだじろう・影丸譲也

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極真会館の創始者、戦後日本空手界の偉大なカリスマ
ゴッド・ハンドこと大山倍達の半生を描いた伝記的劇画作品

当時の子供達はその強さと破天荒な生き様に憧れただろうが
内容は実に荒唐無稽で史実とかけ離れており
初っぱなから「特攻隊の生き残り」というのがいきなり嘘
大山倍達(談)といちいち注釈してあるのも真偽の程は疑わしい。

はじめから実話・創作ない交ぜのフィクションと
割り切って読むことをおすすめする。

Gamma的には立身出世の苦悩を描いた第一部(つのだ画)のみが
本作のすべてで、弟子の話とか正直なくてもいいが
つのだじろうが途中で降板した理由やその後の顛末には
笑えない大人の事情が多々あり興味深い。
興味のある人はググればすぐ見つかるので探してみるといい。

寸止め空手に異を唱え、独自の信念で打撃空手を確立したストーリーなのに
アニメ版のエンディング映像は
極真会館が実写映像撮影に協力しているにも関わらず
寸止めの演舞で当てていない。
映像がスローなので余計、当てていないのに相手が転ぶ違和感に
子供ながらがっかりした記憶がある。


また、あくまで余談だが
アニメ版主題歌の「空手一代誓った日から、命も捨てた名も要らぬ」という
清々しいまでにストイックなフレーズは、思い出すたび

ヒーローでありながら人間くさい雑念まみれの"愛の戦士レインボーマン"の
「どうせこの世に生まれたからにゃ、お金も欲しいさ、名も欲しい」という
川内康範の抹香臭い人間批判と比較してしまうのはGammaだけだろうか。


影丸譲也先生のご冥福をお祈りします。

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posted by Gamma at 04:28| Comment(0) | 梶原一騎(原作)

TIGER MASK

タイガーマスク 梶原一騎×辻なおき

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孤児院で育ったが実力で世の中を見返すため失踪した少年、伊達直人は
「虎の穴」での過酷な生存競争をくぐり抜け
悪役レスラー:タイガーマスクとなって戻ってくる。

己が信念を貫き、虎の穴の刺客と孤独な戦いをひたすら続けたアニメ版に対し
本作の序盤は意外にしっかりした内容のプロレスらしいプロレスをするタイガー

直人も名前通りの「伊達男」として描かれていたアニメ版とは異なり
正体を隠すため、必要以上におどけて見せたり「おっちょこちょい」に徹する
漫画版の直人は実に子どもっぽく、決して「キザ兄ちゃん」とは呼べない。

もはや有名になった、直人が死んでしまう最終回エピソードは必見だが
マスクを剥がれた直人が涙を流しながら反則の限りを尽くす
アニメ版最終回の方が、Gammaにとってはツボ。
死んでしまうよりよっぽど泣ける。

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posted by Gamma at 03:56| Comment(0) | 梶原一騎(原作)
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