2014年11月26日

ALL ROUNDER MEGURU

オールラウンダー廻 遠藤浩輝 
第15巻追加

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特殊な才能を秘めているわけでも、特に熱血な訓練をするでもない
極めて平凡な主人公と、総合格闘技に打ち込む若者たちの物語。

読み切り時代は作品全体が
大友克洋の出来損ない風な青臭いアナーキストの体だったが
本作ではメインキャラクターのひとりに
生と死に直面した生い立ちや日常を与えるにとどまり
主人公:廻をはじめ他のキャラクターの日常や交友、恋愛などがほぼ描写されない
トレーニングと試合を繰り返す、努めてストイックな内容となっている。

しかし、試合のシーンは実際のルールに則ってリアルに描写されている反面
技の見せ方などにも、特に派手さやケレン味がなく
いささか漫画的な爽快感に欠けると言わざるを得ない。
(スポ根ではないので、これはいたしかたない部分

もうひとりの主人公:喬(タカシに重たい過去と現在を設定した反動なのか
今どきの若者にありがちぽい無目的な廻のキャラクターが
はっきり意思表示をしないため、
彼の何に共感し、何をどう応援していいのかさっぱりわからない。

スポーツをする若者の情熱を描くでもなく若者の青春群像劇でもない
結局とどのつまり哲学的な精神の葛藤に帰結するにしても伏線が少なすぎて

極論、廻の勝ったり負けたりって要らねンじゃねーのなんて思う。

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posted by Gamma at 12:01| Comment(0) | 遠藤浩輝

2012年10月02日

EDEN It's an Endless World!

EDEN 遠藤浩輝

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読み切り時代の作品の傾向から想像するに
第1話のみで短編としてつくったものなのは明らかで
話がどこへ向かうのかまったく期待も予想もできない展開に辟易しながら
読み続けるしかない遠藤浩輝の妙作。

連邦組織と抵抗勢力、宗教や民族のアイデンティティ
広域マフィア、警察、軍隊、政治家

未知のウイルスによる世界の変貌を背景に、親子三代にわたる、
スケールが大きいんだか局地的なんだかよくわからない抗争を描いた
近未来SF。
細かな書き込みとニヒリズム、
人があっさりとそれでいて残忍に殺される描写は大友克洋の、
世界規模の政治色やメカニックの意匠に士郎正宗の影響を多分に感じる

主人公エリヤが長編作品中でじわじわと成長(というか変容していく様は
政治色を強めていくストーリーの中で
クレバーにミッションをこなす上の"仕様"と言えなくないが
そういう趣旨の作品じゃないはずなのに
純朴な少年(しかも主人公)が冷徹な殺人者になっていくのは
読んでて正直気分がよいものではない。

あとこの作者・・・・・フェラチオ好きだよね。


ついでに遠藤浩輝短編集も載っけとくわ。

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posted by Gamma at 21:08| Comment(0) | 遠藤浩輝
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