第10巻追加

21世紀中旬
増大する人口の移民先を求め、火星開拓を進めた人類。
人が住める環境づくりのために、まず苔とゴキブリを送り込んだ。
そして500年ほどが経過し
整えられた環境の確認とゴキブリ駆除のため
火星に降り立ったチームが目にしたのは
人類と同等以上に進化したゴキブリたちだった。
この程「2013年このマンガがすごい!」オトコ編1位に選ばれた気鋭。
人類 vs.ゴキブリ
誰も描きたいと思わなさそうな異色の題材を選んだ感性も凄いが
それらに蹂躙される「絶望っぷり」がハンパない。
人類が誕生から持ち続ける先天的な嫌悪感、また恐怖。
その恐怖が何に由来するのかを仮説建て、克服の一与となるか
もしくはこの上ないカタルシスを与えてくれることを期待しながら
我慢して読む。
現在、実際に進められている火星移住計画。
そこに先んじて空想と妄想を巡らせた怪作が
70年代の空想科学物語に通じる、未知への希望を
子どもたちに抱かせることが出来ればよいが・・・。
あぁ、そういえば
ゴキブリの改造人間を描いた作品なら他にもあったな。
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