2012年10月11日

BIRDY THE MIGHTY EVOLUTION

鉄腕バーディー EVOLUTION ゆうきまさみ

birdy_EV_01_000.jpg

ヤンサンが廃刊(休刊?)になったため、スピリッツに場を移して仕切り直したこの作品。

大層昔から壮大なスペースオペラを構想していて、
銀河英雄伝説に先を越されてお蔵になったと、以前Newtypeで愚痴っていたが、
おそらくはその遺産を利用することで、
うまく物語に奥行きを持たせることができたと思う。
ムダにならなくてよかったな。

ただし、今度は広げすぎた風呂敷をどうやって畳むかという問題に直面するのだが
ゆうきまさみは元々、読者視点
(というよりも個人視点)の正義をミクロ主張する作家なので
主人公レベルで話の決着はついたが
物語世界全体で見ると何の決着もついてないどころか
むしろ混沌が広がったと言ってもよい状態で、10年の連載を完結した。
まぁ、この作品はこれで何の問題もないと思う。

お疲れ様でした。

続きを読む
posted by Gamma at 20:50| Comment(0) | ゆうきまさみ

2012年09月10日

BIRDY THE MIGHTY

鉄腕バーディー ゆうきまさみ

birdy_01_000.jpg

地球人と同じ姿をした女性宇宙連邦捜査官とか、
80年代のアニメおたくが飛びつきそうなエッセンスがたまらなくチープなこの作品。

そういう目で今、旧版を読むとあまりにお粗末で泣けてくるが、
ゆうきまさみも20代の頃とはさすがに発想も技術も年期も違うので、
設定をぐっと奥深くし、
ヤングサンデーというお色気オッケーの土壌を得たことで、見事再開花。

ネタ的には絶対少年誌でやった方が人気出たと思うのが非常に残念で、
せっかく青年誌なんだから、残虐描写とかエロとかもっとやり込めばいいのに、
その辺り、ゆうきはどの作品でも中途半端でいかん。
(じゃじゃ馬のSEX描写だけは認めてもいい)

クリステラ・レビの目的やキャラ造形がいまいち読者に伝わらないためか、
なんかダラダラ続いている感が否めない。

続きを読む
posted by Gamma at 04:47| Comment(0) | ゆうきまさみ

JAJA-UMA GROOMING UP

じゃじゃ馬グルーミン★UP!  ゆうきまさみ

jajauma_01_001.jpg

ルーツが兼業アニパロ作家だけに
いかにもオタク的発想の空想世界を描くことの多い
というか、ほとんどそんな作品しか描かない作者が、
ほぼ唯一、現実世界の物語として選んだ題材が「競走馬育成」
それが作者最長連載となっているのだから世の中わからない。

サラブレッドがどんな生き物で、競争馬育成がどれだけ繊細で大変な仕事か
素人目線で主人公が読者とともに学習していく様に共感し
ストイックな少女に恋心を抱き、ことごとく玉砕し続けるも
最後はめでたく結ばれる経緯に誰もが納得した。

ほぼリアルタイムで読者とともに齢を重ねた主人公たちが
愛を紡ぐ表現として、SEX描写は欠かせなかったのか
当時の少年誌として思い切ったことをしたが結果オーライ。

しかしどの作品を見ても、ゆうきまさみはエロを描くのがヘタクソだな。

続きを読む
posted by Gamma at 03:20| Comment(0) | ゆうきまさみ

Mbile Police PATLABOR

機動警察パトレイバー ゆうきまさみ

patlavor_12_001.jpg

20世紀末、東京湾岸の開発が進む中で
作業機器として進化を続けたレイバーが普通に存在する世界。
乗用車→作業車両の延長として人の手足の拡張たるテクノロジーは
軍用に転化、それに伴いレイバーを使用した犯罪を産みだし
その抑止力として「警察」のレイバーが誕生した。

オタクたちの与太話から誕生した企画が、よい縁で人材に恵まれ
長い年月の紆余曲折を経てメディアミックス企画として世に送り出された。

作品としての「パトレイバー」にはあらゆる面において
良くも悪くもヘッドギア各スタッフの"色"が出ており
原案者として譲れない部分をもっとも強く持っていたゆうきだけの作品では
もはや無くなっているが

コミック版はゆうきまさみ個人の特色が色濃く「となりに在るSF」とでも言うか
手の届く近未来における仮想テクノロジーの身近さと危険度が
我々の日常に則した形で軽快に綴られている。

シンプルな線のキャラは元気によく動き、難解すぎないストーリーもまた
人間の頭の中を描きたい押井とはまったく別の面白さがある。

グリフォンをライバルとして特別扱いしすぎな感はあるが
ゆうき作品において「ケレン味」は非常に重要なファクターなので
外せない部分でもあるだろう。ファンも多いしな。

続きを読む
posted by Gamma at 02:10| Comment(0) | ゆうきまさみ

Kyu-kyoku Cho-zin R

究極超人あ〜る ゆうきまさみ

r_09-000a.jpg

春風高校にある日突然転校してきた"へんなやつ"R田中一郎は
実はアンドロイド。
今日も変人の巣窟:光画部では、おもしろ楽し迷惑な事件が巻き起こる。

才能溢れるアニパロ作家が満を持して初の週刊連載
得意のアニメ・特撮のネタをふんだんに用いているため
知らなくても何となく面白いが、
知っていると100倍楽しめるパロディの宝庫となっている。

ただし、
現在と80年代とではオタクの生態そのものがまるで違うため
今読むと、懐かしさは感じるものの、
マニアなネタがどうも空回りに感じられるのは仕方がない。

80年代の特撮マニアって本当にこんなんだったんです。
(この頃はオタクという分類はまだ浸透していなかった)

続きを読む
posted by Gamma at 01:48| Comment(0) | ゆうきまさみ
QLOOKアクセス解析