2011年09月15日

Dororon Enmakun

ドロロンえん魔くん 永井豪 

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原典のコミック版「えん魔くん」である。
読めばわかるが、バカバカしいことこの上ない。

当時子供向け創作のヒットメーカーとして
石森章太郎と並んで引っ張りだこだった永井豪が
アニメ用にプロットを考え、相乗効果を狙い漫画連載もはじまったが
真剣にストーリーを紡ぎ出す気など毛頭ないかのようなエッチなバカ漫画。

「エッチなバカ漫画」こそ豪ちゃん作品の真髄だと思っている人は
漫画の読み方そのものを考え直した方がいい。
(もちろん楽しみ方は人それぞれなのだが。)

悪魔が主役の作品を描きたいが、東映が作りたい子供向け番組に趣向が合わず
俺が描きたい悪魔はこっちなのだと
アニメとコミックで全く別の作品に成長した「デビルマン」と比較すると

卓越したアイデアと設定を生み出すまでが豪ちゃんの仕事なのは同じで
「デビルマン」の時とは反対に、子供向け作品でありながら
高度成長で心を失った人間の無情や公害問題などハードな内容になった
アニメに負けないように、おのが主張を込めた作品になったとは
残念ながら思えない。

月産700ページ描いていたという信じられない枚数の原稿の中の
比較的手を抜ける作品だったのでは、と勝手ながら推察する。

Gammaとしてもこのコミック版を昔読んだような気はするが
記憶に残っているのはやはり東映のアニメ版であり
今、本作を読み返しても、悪ふざけをしているようにしか見えないし
特に感じ入る部分もない。

永井豪の傑作漫画でもなければ、
アニメ「ドロロンえん魔くん」のコミカライズでも原作でもない
あえて言うなら
「Dororon えん魔くん メ〜ラめら」の原作という位置付けになる。

あのくだらなくエッチな深夜アニメから
キムタカの絵と「萌え」を抜いたものが読みたいなら読んでみるがいい。

※「メ〜ラめら」は楽しく観てましたよ。
 この場合の「くだらない」はホメ言葉です。念のため


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posted by Gamma at 18:04| Comment(0) | 永井豪
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