2014年08月29日

I am a HERO

アイアムアヒーロー 花沢健吾
第15巻追加

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ある日突然知り合いがゾンビになった。世界が様変わりする。
逃げないと殺される、倒さないと噛まれてゾンビ化してしまう。

原因不明・対処不可能な底なしの恐怖の中で、
絶望的な孤独感や、刹那的な"生"を感じさせる
ヘタレ男を描かせたら右に出るものはいない花沢健吾が
行き先も分からず巻き込まれながらも
どんな醜態を晒したとしても"生きたい"という根っこの感情を
真っ直ぐに描く。

単行本ほぼ1巻分を費やし緻密に描き込んだ
英雄の人物像と生活描写をすべてぶち壊す展開にとにかく脱帽。
よくここまで我慢した。
そこからの疾走感と無力感にもまた感心。

何ひとつ特技のない35才のヘタレ男
英雄ヒデオははたして英雄ヒーローになれるのか。

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posted by Gamma at 05:03| Comment(0) | 花沢健吾

2012年10月13日

Boys on the run

ボーイズ・オン・ザ・ラン 花沢健吾

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決断力や行動力に欠け、頭も顔も体力も並、特別な才能も持たない
非モテアラサー男の、卑屈で汚らしいが純粋でまっすぐな青春疾走劇

才能豊かなゲス野郎にことごとく負け
タイミングが悪く、純粋な想いは空回りし、惚れた女をも不幸にする
いわゆる『うだつのあがらぬ』男の悲哀

草食系を通り越して、何事にも覇気のない現実の男が増えている中
そいつらに対する痛烈なアンチテーゼになるかと思いきや、

そんな男ばかりを描いている花沢作品は
共通して女性関係に恵まれている分、現実のダメ男よりマシである。
そこは作品に共感する現実のダメ男どもに
一抹の希望を持たせる作者の優しさなのかもしれない。

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posted by Gamma at 04:34| Comment(0) | 花沢健吾

Ressentiment

ルサンチマン 花沢健吾

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デブでハゲ、何も持たない30歳負け組ダメ男にもたらされた最後の福音
仮想現実世界「アンリアル」でのウハウハ生活。
しかし、たくろーが偶然手にした「月子」は
プレイヤーをただ愛するだけのAIではなかった。

近い未来に設定された物語だが
現実でも、ネット弁慶が横行し年々増える引き籠もり
ゲーム中の少女を"彼女"と称して観光旅行する輩が出るに至っては

人間(とりわけ日本人)が『生きる力』を如何に失っているかを
如実に表しており、
自分に都合のいい世界に逃げ込む作中のバーチャル弁慶どもが笑えない。

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posted by Gamma at 03:57| Comment(0) | 花沢健吾
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